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【1】私たちが行うパトロールとは

 私たちは、法の執行官でもなければ、行政権限を与えられた公務員でもありません。私たちにできることは次の三つだけ。

  1. プレートや腕章で「動物虐待・遺棄防止」のパトロール目的を明示して地域を巡回する活動。
  2. 動物を殺傷したり、虐待したり、遺棄したりすることは刑事犯罪だということを周知する活動。
  3. 警察や自治体の動物行政担当部署と連携し、違法行為の通報などに努めていく活動。
 私たちは強い力を持ったヒーローでもありません。違法行為その他の異常を発見した際は、適切な通報によって対処することを原則とし、それ以上の危険なことは絶対にしないでください。自分の安全を守ることが、全ての活動の大前提です。

【2】パトロール中の携行品について

  1. パトロール中であることを明示するプレートや腕章。
     こちらのページで印刷用ファイルをダウンロードして作成してください。
  2. ホイッスルや防犯ブザー。
     できれば両方持つことをお勧めします。万が一の時には躊躇なく使用しましょう。どちらも活動前に必ず鳴らして、すぐに使用できることを確かめます。
  3. 身元を明らかにする公的な証明書。
     運転免許証、顔写真付きの住基カードなどを携行してください。警察が関与する事態に遭遇した時、すぐに身元が証明できれば信頼を得やすくなります。
  4. 携帯電話。
     通報の必需品です。バッテリーの残量に気を付けてください。
    110番通報する時の注意点
  5. 付近の動物病院とタクシーの連絡先一覧。
     携帯電話のアドレス帳で構いません。傷病動物を発見した際に必要です。
  6. 筆記用具。
     安い物で構いませんので、小型のノートや手帳を用意しましょう。活動中、気になったことはどんどん記録していきます。不審者の人相着衣や、不審車両のナンバーなどもこれに控えます。携帯電話のメモ機能でも良さそうな物ですが、千切って手渡せる紙媒体は、いざという時に威力を発揮します。
  7. 動物虐待や遺棄が犯罪であることを知らせるパンフレットやチラシ。
     一般の方から「何のパトロールですか」と聞かれた時にお渡しします。JAVA(NPO法人 動物実験の廃止を求める会)がとても良いチラシを発行していますので、これを取り寄せて使わせてもらうことをお勧めします。
    JAVAのチラシを活用しよう
  8. 反射材を用いたタスキやベスト、懐中電灯など。
     早朝や夕方、夜間の活動には、反射タスキやベストを着用、懐中電灯を用いるなどして、自分を目立たせてください。

【3】パトロールの方法

  1. 日常の行動の中で行う防犯アピール
     買い物の自転車に「動物虐待・遺棄防止パトロール」の表示を取り付て走る、愛犬のお散歩時に同様の腕章を着用するなどの日常の行動の中で行う防犯アピール。これが私たちの活動の最もベーシックな形になると思います。

     こうした日常生活の中での防犯アピールも立派なパトロール活動ですから、活動中は品位の保持に努め、自転車の場合は交通ルールを守り、安全に留意して走行し、駐輪の際も他者の迷惑にならないよう気を付けてください。短時間だからと、駐輪禁止の場所に止めたりするのは厳禁です。

     愛犬のお散歩時に腕章を着用するのも良い方法ですが、この際も、散歩のマナーには十分気を付けてください。老犬などの場合は歩かせないと排便できないこともありますが、そのような事情がなければ、排便排尿は自宅で済ませ、それからお散歩に出ることが望まれます。リーダーウォークをしっかりしつけ、お散歩中はマーキングなどもさせないようにしていきましょう。ウンチ回収袋やオシッコ流し用のペットボトル水などは、あくまで非常時の準備です。

     また、愛犬をノーリードで遊ばせて良いのは許可された場所のみで。公園など不特定多数の人が出入りする場所でのノーリードは、条例などで法的にも禁止されていることがほとんどです。短時間だからと、お店の前などに無人で愛犬を繋留することもやめましょう。

     動物好きが動物嫌いに遠慮して小さくなる世の中は間違っている、という意見もあるとは思います。が、動物虐待犯罪を無くしていくためには、「動物と、動物嫌いな人との融和」も図っていかなければなりません。全ての人が動物好きとは限らないという配慮をお願いします。

     なお、日常生活の中での活動といえども、いつ何があるか分かりませんから、【2】パトロール中の携行品についてでご紹介した装備品は忘れないようにしてください。
  2. 本格的な防犯パトロール
     家族や友人、地域の皆様など、複数で活動が行える場合は、本格的な防犯パトロールに取り組むことも可能になってきます。次の点をよく考慮し、十分な計画を立ててから実行に移してください。

    ○パトロール計画
    • 必ず2人以上の複数で巡回する。絶対に単独行動はしない。
    • 事件、事故などが発生した場合にスムーズに対応出来るよう、各自の役割(記録係・通報係など)を決めておく。
    • 予め巡回コースと予定時間を決める。この予定は、出発時に最寄りの交番に立ち寄って伝える、巡回に参加しない別の人に伝えるなどして、万が一の事態に備える。
    ○開始前ミーティング
    • 開始前には必ずミーティングを行い、責任者の選定、参加人員の確認、携行品のチェック、巡回コースや予定時間・注意点・不法事案の発生状況などの確認を行う。
    • ホイッスルや防犯ブザーは必ず吹鳴チェック。携帯電話や懐中電灯も動作や電池残量をチェックする。
    ○パトロール中の着眼点
    • 動物遺棄が行われやすい場所はないか。
    • 庭先につながれている犬などは健康に留意して飼養されているか(塀越しにチェック)。
    • 公園や公衆便所、駐車場、河川敷、空き家、廃屋などに異常はないか、不審な人影はないか。
    • 見慣れない人や車が何かをうかがっている様子はないか。
    • 不審な箱や袋を持った人はいないか。
    • パトロールを察知して立ち去る人や車はないか。
    • その他、一般的な防犯留意点。
       ・防犯灯の故障などで暗がりになるところはないか。
       ・少年がたまり場に使っている場所に異常や危険はないか。
       ・物の不自然な破損や落書きなどはないか。
       ・燃えやすい物、崩れやすい物など、危険物となりうる物の集積はないか。
       ・留守宅に不審な人影や車はないか。
       ・路上の車の陰や駐車場の車の陰、自販機の陰などに潜んでいる人がいないか。
       ・施錠されていない駐車車両がないか(ガラス越しに確認)。
       ・溜め池や用水路などに、動物や人が落ちそうな危険個所はないか。
    ○パトロール終了後
    • 終了後も参加者でミーティングを行い、全員の無事を確認する。
    • 事件を現認して通報した場合や、ホイッスルや防犯ブザーを吹鳴した場合は必ず報告する。
    • 意見交換を行い記録して、次回のパトロールに役立てるほか、必要な事項は警察や行政機関にも連絡して、警察による警戒の強化や、自治体による対策などに役立ててもらう。
     こうした本格的なパトロール活動が行えるようになったら、次のステップとして、ぜひ「地域パトロール隊」の結成を目指してください。「地域パトロール隊」に関することはこちらをご覧ください。

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